魔導師伝説
「おっ! 帰ってきたぜっ!」

竜騎と光輝を見た途端、部屋にいた子たちが声を上げた。

「お前ぇらなに考えてんだよ!!!」

竜騎はそんな呑気な子たちにイラついて、キれた。

その様子に、部屋の子たちは黙りこくった。


……なんなんだこいつらはよ。人がつらい思いしたってのに…
最低な奴らだ。……こらしめてやりてぇ。…でも、まだ俺にはできねえ。
魔法使えねぇからな。

そう考えていると、皆が謝りはじめた。

「ごめん竜騎! これ、新入生が来たときの恒例行事なんだ……。」

1人がそう言った。

しかし竜騎の怒りは覚めることがなく、自分の部屋に何も言わずに戻った。


---なんだここの奴らは…


新入生を無駄に広い学校に置き去りにして、楽しいのか!?





明日にでも帰りて…

明日の朝すぐに、退学を申しつけよう。ーーー



それから、竜騎は、部屋に最初からあったベッドに横たわり、
眠りについた。






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