カツカレーよりもあなたが好き
心変わりは恋の幕開け
朝からほんとに気分悪い…
高野桜、起床。

あいつのせいだ!
東とかゆうあいつのせい…
この前のあたしのだぁぁぁあああああい好きな
カツカレー盗みやがった奴…。
ほんとに腹たつ〜〜!!

「桜ーー何してんの?!今日起きんの遅いわよ~」
「えっ嘘ぉ!うわっまじ!もう8時じゃん!」
ちょ、まって!もう8時だ!ありえない!


やばい!!!!!!!

遅刻!!!!!!!

「やばいお母さん!もう学校行く!
朝ご飯いらない!!!!」

「待ちなさい桜!今日はねぇ…桜ーーーっ
待ちなさ~~~~い!」


そう言ってお母さんを無視して家のドアをがちゃーんと開けて
真夏のあっつい太陽の中あたしはとびこんでいった。
チャリに乗って最低は30分もかかるのに
今8時って!
学校8時半からだよ!?
しかも8時半ちょっと前からは鬼の形相で先生が校門にたってはやく走らんか〜!って急かされてあのリアルに心臓にくる、1時間目が始まるまでの数分間を味わなきゃいけない!

恐怖だ!!!!!!!


自転車を最高速度で走ってロマンチック街道に
さしかかった時点でちょっと安心した。
そう、まだあと8時半まであと10分あったから。
ロマンチック街道はチャリでがんばってとばして信号無視したら5分でいける...
そう確信したあたしは余裕の笑みをこぼした。

イケル!


その余裕があざとなった



ちょっとスピード落として走ってたら
なんだか様子がおかしかった。
町の人の様子がおかしかった。
あれ?なんでなんで?
店の人がいっせいに店にシャッターをしめた!
ミスドもローソンも服屋さんもクリーニングやさんもスーパーもぜんぶ。。
あ、そういえば今日人見かけない、、
なんで?

そう思った瞬間だった。


一滴の雨がポタリとあたしの頭に
降ってきたか思うとすぐに
激しい雨が降ってきた。

「ぎゃぁ~~~~~~~~~雨ぇぇええ!
しかも量がハンパじゃない!!!!!!」

やばいやばいと思って人間はいつも愛用してるものに
触れたがる癖があると思うのです。
そしてあたしはすぐ携帯を取り出した!


「メールが30件、電話が34件。誰?!」

確認したところ全部お母さんだった
メールの内容は

「今日はゲリラ豪雨の上をゆく超ゲリラ豪雨、
すなわちゴリラ豪雨の日です。
全小中学校はもちろん、警報をだし休みとします。
また、本日は外出がきわめて困難であり
危険とされておりますので、
外出は決して警報がなくなるまでしないこと。
ってニュースでやってるの知らなかったの?!
早く家に帰ってきなさい!!!!!」


まじで!なんなのゴリラ豪雨って!!!
ゴリラ降ってくるみたいやん!


ってそんなツッコミを入れてるどころじゃなかった、
あぁどうしよっ

ほんとに激しい雨じゃん!
もうだってくるぶし水に浸かってるもん!!!!

「誰かぁあああ助けて~~~~~~」

そういった時誰かの声がした。


「大丈夫?高野さん?」
「えっ!誰?!あっ、まさか隣のクラスの真田くん?!」
「うん、こんな日に何やってんの?
今日学校ないよー」
「だ、だよね(笑)つい…」
「ばっかだなぁっはは!」

その雨にぬれた横顔が少しあたしのなかの何かを
動かした。
その時はとっさで気付きもしなかったけれど


「でででもさ、真田くんこそ何やってんの?」
「俺はこういう日こそ外に出たいって思うような
奴なんだよ。」
「真田こそばかじゃん、笑」
「うるさいな~ほら水かけんぞ~!」
「ぎゃぁっ冷たっ何よーーほらうちもっほれっ!」
「やったなーーーーーーーほらよっ!」

そうやって雨の中あたしらははしゃぎまくった。

「はぁ、疲れた。オレ久々だわこんなに動いたの」
「あたしもだよーーあー疲れた。」

「……なぁ高野」
「何?」
「寒くない?」
「えっ寒いよ。普通に」
「…そっか。ほらこれあげるから
風邪引くなよ。じゃあな」
「え…まじで?ありが…とう…」

あたしが貰ったのは真田くんの上着だった。
上着っていってももうずぶぬれになってるけど

ありがとうってちゃんという隙もなく
真田くんはもうどこかに行ってしまってた。
それがなんとなく…寂しくて
なんとなく…せつない。


どうしたんだろお、あたし…
真田くんにもっかい逢いたいって思ってる…
これって好きってゆうことなのかなぁ?

何度も残像で繰り返される5分前のあの光景

フィルムが残ったままの捨てられないカメラのように
どうしてもあの顔を忘れたくなかった
焼き増しが出来ないカメラのように
もどかしいこの気持ち
そしてゲリラ豪雨ならぬゴリラ豪雨ならぬ
この心の中に降るは恋の豪雨!?

そんなことを頭の中で考えながら見ていた

あなたの去って行った道を…





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