変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
カウンターの向こうから、店主の大山さんが、出来上がったスープパスタをテーブルに置いてくれる。

「いただきます!」

まず、クリーム色のスープを一口飲む。

「やっぱり美味しい!」

幸せだなあ。午後からも頑張ろう。

「瀬戸さん、やっと笑った」

えっ?

「ここんとこ、ずっと難しい顔してる。時々、悲しそうだし…ちゃんと、どっかで発散しなよ?」

星野さん…心配してくれてるんだ。

「ありがとうございます……もうすぐ解決すると思います」

私が、矢野さんの部屋を出れば終わることだ。





窓の外に視線を移した星野さんが、あっ…という顔をしたので、つられてその視線の先を見た。

通りを挟んだ向こう側の歩道を歩く男女…矢野さんと秘書課の三嶋 宏美さんだった。


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