冬の魔女と日だまりの姫
 

それを知った魔女は、お姫さまと、お迎えの人々を、お姫さまの世界へと送り返しました。
 

さよなら、お姫さま。

 
お別れのその瞬間、お姫さまは魔女との繋がりの証として、名を持たなかった魔女のために、魔女に名前を与えました。
 


魔女は、待ちました。お姫さまからもらった名前を胸に。
 
お姫さまも、待ちました。魔女からの招待状を大切に大切に持ちながら。
 


そして、再会の時。

これからも、ときどき会おうと約束をしました。
 


< 36 / 41 >

この作品をシェア

pagetop