居場所をください。


しばらくして………


コンコン

「失礼しまーす。」

店長が来た。


「……………え、待った。

俺の目おかしくなった?」


「は?店長大丈夫?」


「………大谷隼也と松野貴也?」


「え、うん。」


「……………。」


「店長?」


「まじかよ!!え、友達!?」


「うるさ…。

……………たぶん友達。」


「初めまして、松野貴也です。

店長さんのおかげで俺らバレずに入れました。

ありがとうございます。」


「あの、俺らが来てたことは内密に…。」


……………なんだ、この二人。

態度が全然違う。


さすが役者…。


「あー、もうそこらへんは!

絶対言わないんで安心してください!


………で、なんで五十嵐の友達…?」


「………まだ誰にも言ってないんだけど

私実は歌手になるんだよね。」


「は!?」


「2月にデビューが決まってるの。

で、彼らは事務所の先輩かつクラスメイト。」


「あー、だから2月までに辞めるのか…。」


「そういうこと。

てことでさっさと出てってください。」


「はいはい、お客様。

烏龍茶2つとほうじ茶な。


失礼しました!」


といって店長が出ていった。


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