居場所をください。



「泊まってく?」


「じゃなきゃなんのために俺は来たんだよ。」


「誕生日のため。」


「自分の誕生日を祝ってもらうためにはこねーだろ。

俺どんだけ図々しいんだよ。」


「はは、それもそうか。」


「腹へった。」


「じゃあなんか作るよ。

あっちいこ。」


私たちはリビングへと移動した。


「貴也明日何時?」


「午後から撮影。」


「じゃあたまには学校いかない?

私も明日午後からなの。」


「いいよ。

どうせ俺美鈴のプリント写すだけだし。」


「簡単なんだからやりなよ…」


「ちょっとバカぐらいが

バラエティには使いやすいだろ。」


「そういう問題?」


「まぁ俺あんま呼ばれないけど。」


でしょうね。



< 1,013 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop