居場所をください。



疲れた。貴也来てるかな~。


自分の部屋に入り

靴をしまって、そのついでに

隣の靴箱を開けて貴也の靴を確認。


こんなことも最近癖になってきている。


「おかえり。」


リビングに行くといつも通り

ソファに座り、私の帰りを待っていた貴也。


「ただいま。」


なんだか同棲中みたい。

まぁ半同棲だよね。


ほぼ毎日泊まりに来てるもんね。


「飯食った?」


「うん。

貴也は?」


「俺も食ってきた。」


「よかった。」


「風呂の支度してあるよ。」


「ほんと?ありがと。」


「先入ってこいよ。」


「いいの?」


「当たり前だろ。」


「貴也、先に入ってればよかったのに。」


「美鈴んちなのにそれはさすがにな。」


「前は人のベッドで勝手に寝てたけど。」


「うるせーよ。

さっさと入ってこい。」


「はは、はーい。

じゃあ待っててね。」


私は荷物を置いて服を持ち

お風呂に向かった。


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