居場所をください。
俺らはまた手を繋いで歩いた。
「ねぇ、貴也。」
「なに?」
「ずっと好きでいてね。」
「は?なに急に。」
「いいじゃん。」
「…当たり前だろ。」
ってか俺結構好きなんだけど。
伝わってねーのかな。
………伝えてねーけどさ。
言わなくても伝われば楽なのに。
「美鈴。」
「ん?」
俺は美鈴の手を引いて美鈴にキスをした。
たぶん撮ってるから長めに。
「お前もずっと好きでいろよ。」
「うん。」
俺がそばにいなくなっても、な。