居場所をください。



「あ、いたいた。朔也~。」


そこに一人の男が追加された。


「なんだよ、美鈴いねーじゃん。」


「さっき帰った。入れ違い。

忙しそうだったし~。」


……………あれ、この金髪君、どこかで…。


「しかも誰。

……………ん?」


私と目が合うと止まった金髪君。


あ、そうだ。

確か前にショッピングモールで……………


「あ!お前あのときの!」


「なに、瑠樹。

藍子知ってんのー?」


「知ってんの?じゃねーよ。

お前が前殴った男と前に一緒にいて

美鈴にボロクソ言ってたんだよ。

なんで朔也がこいつと一緒にいんだよ。」


「あぁ、あの男の連れなのかよ、藍子って。

ま、今は俺らの連れだから?

俺の友達の彼女だからいるって感じ。」


「……………でも数ヵ月前まで

愛翔ってやつの彼女発言してたじゃん。」


「あれは別に彼女だったわけじゃない。」


金髪君に私が答えた。


「彼女アピールしてただけ。

結局美鈴に邪魔されたけど。」


私が強めにそういうと

金髪君は明らかに私を睨み付ける。


「まぁまぁ、瑠樹。

そんな顔しないでとりあえず座れよ。」


えー、この人私のこと

明らかに嫌ってるよ。



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