居場所をください。




それから私たちはみんなで

おばさんの作った美味しいご飯を食べ、


待ちに待ったケーキの時間。


「はい、どーぞ。」


少し小さめのホールケーキを

おばさんが4等分にしてくれた。


「ありがとう!」


ふふ、ケーキなんていつぶり?

誕生日ぶりか。


みんなに配り終わったところを確認して

「いただきまーす。」

ケーキを一口。


「ふふ、美味しい。」


幸せ~。


「ケーキなんて何年ぶりだろうな。」


おじさんが言った。


「そんなに食べないの?」


「亜樹が小さい頃は食べてたけど

大きくなってからは全然ないな。」


「そうね~。

だから美鈴ちゃんがいてくれて、

今日は久しぶりにクリスマス気分。

ありがとう。」


「こんなことでいいなら

毎年持ってくるよ!」


「ふふ、ありがと。

やっぱり女の子はいいね~。

亜樹なんかそういうのは全然興味ないし。」


「クリスマスは楽しまなきゃもったいないよー。」


「うるせーよ。」



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