居場所をください。
隼也と別れてからお昼まで歌のレッスンを行い、
一旦お昼を食べに会社へ戻った。
マスターの喫茶店はあれから1度も開いてなくて
ずっと閉じたまま。
仕方なく私は食堂へと向かったけど
食堂にはまた誰もいなくて
静寂の時が流れていた。
「……私だけ?」
私の声は誰も受けとることなく床へ落ちる。
いつもならありえない静寂が
昨日同様流れていて、気持ち悪かった。
「今日は私しかいないの?」
「そうみたいだねぇ!」
いつも通りなのは食堂のおばちゃんだけ。
なんなの、ここ。