居場所をください。




そんな話をして20分。

私のマンションへ到着した。


「じゃーね、ハル。

また明日ね。」


「あ、俺も降りる!」


「え、そうなの?」


私たちはお金を払って一緒に降りた。


「俺もこの辺なんだよね、実は。」


「あ、そうなんだ。」


便利なとこ住んでるんだな~。


「じゃーね、ハル。

今日はありがと。

久しぶりにすっごい楽しかったよ~。」


「はは、ならよかったね。

また明日ね。おやすみ~。」


ハルはそういって帰っていった。


一人になるとまた思い出す。

夏音に大嫌いと言われたことを。


心に穴がぽっかり空いてしまったような

そんな気分。

なるべく考えたくない。


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