居場所をください。



確かに、ここまでストレートなら

このバカにも伝わるだろうな。


バカで、小心者の貴也にも

美鈴の本音が。


"必ず帰ってくると言った君の言葉を

僕は今でも信じています"か。


For youの時と同じ言い回しかよ。

あえて、なんかな。

もう一回信じたい、ってところか。


「今から発売が楽しみですね。」


「そうだな。」


~♪~♪~♪


そこに、今度は美鈴からの電話が来た。


「もしもし?どうした?」


『あ、あのね、ジャケ写なんだけど

前にもらったガラスの靴、

使いたいんだけどいい?』


「そこまでしなくても気づくんじゃね?」


『わかんないよ。

相手はバカだからね。』


「どこまでバカにしてんだよ。」


『いいじゃん。

やるからには徹底的にね。』


「はいはい、その方向で考えるよ。」


『お願いしまーす!』


……そこまですりゃ

このバカも絶対気付くか。


「さーて、更新しねーと!

間に合わねー。」



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