居場所をください。



「あ、あと明日の夜、美鈴ちゃん美容院だって。

あとで長曽我部さんからも言われるかもだけど。」


「あー、やっとだよー。

髪の毛も早く染めたかったし。」


早くショートになりたい。

長いの大変。お風呂が。


「貴也は早く飯食えよ。

美鈴ちゃんより先にでるから。」


「あー、はいはい。」


なんかライブが一段落しなから

仕事がそこまでギューギューじゃないかも。

今日も早く帰るし、明日も夜は美容院。

歌詞考えるのに専念できそう。


「あ、美鈴ちゃんは明日朝5時入りだから。

4時に迎えいくよ。」


………。


「……なんでそんな早いの…。」


「明日はファッション誌のスナップ撮影。

人がいない渋谷出とりたいのと、

早朝の雰囲気でとりたいんだって。

もっと言えば6時からは一般のスナップがあるから

その前には終わりたいんだと思う。」


「あー、なるほどね。

4時か、頑張っておきます。」


はぁ、終わりが早いのは嬉しいけど

朝も早いのか……


今日は早く寝ないとー。



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