居場所をください。



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「ふぅー、とりあえずついたな。」


「んー!はぁ。

なかなか疲れた。」


それでも思ったよりは辛くない。

長曽我部さんが私のペースに合わせてくれたのもあって

私は私のペースで来れたから。


「2時間15分か…思ったより早いな。

頭痛とかないか?」


「うん、平気。」


「そ、ならよかったわ。

とりあえずここで休憩な。

仮眠もとって、夜中出発するから。」


「はーい。

まだ半分も来てないんだよね?

五合目から。」


「そうだな。

それに八合目、九合目からがまたきつくなる。

ちゃんと足ほぐしとけよ。」


「うん。」


そんな会話をしながら山小屋へと入る。

こんないきなり決まった登山にも関わらず

予約がとれるなんてね。


ま、平日だからってのもあるけど。



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