居場所をください。



「恋愛感情とかは一切なかったわけ?」


「ないない!

俺その頃は夏音のことが好きだったわけだし

美鈴は本当にただの友達。

俺にとっては最高のな。

だから変な心配すんなよ。」


「別にしてねーけど。」


「でも俺と初めて会ったとき

俺らがあんたの握手会に行ったとき

俺のこと睨んだだろ。

どんだけ前から美鈴に惚れてたんだよ。」


「うるせーよ。」


「ま、あんたはいい女選んだよ。

美鈴のこと泣かせたら

俺が殴りにいってやるからな。」


「その心配は無用だな。」


「ならいいけど。」


「お前も、死ぬまでとことん

美鈴の友達やれよ。」


「言われなくても。」



< 2,941 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop