居場所をください。
「五十嵐、まだいたのかよ。」


そこへ高橋が来た。


「あー、うん。もう行くけどね。

あ、私の教科書たちありがと。」


「ほんとだよ。ったく。」


「なに、彼氏?」


そこへ長曽我部さんが来た。


「違います。」


「ふーん。ま、彼氏作ってもいいんだけど

できたら必ず俺か社長に言ってよ。

勝手に報じられたら困るし。」


「……………いつの話してるの。」


「ってか誰?」


高橋が聞いてきた。


「……………保護者?」


「なんで疑問系?」


「マネージャー。」


私が答えに困ってると

長曽我部さんが答えた。


「マネージャー?」


「長曽我部さん、言わなくていい。」


「ふーん、秘密か。」


「そういうこと。」


「なんだよ、俺には言わねーのかよ。

夏音ちゃんは知ってんの?」


「知らない。

でもそのうち言うから。

じゃーね、私もういかなきゃだから。」


私は高橋に別れを告げて

長曽我部さんと出た。


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