居場所をください。



で、戻ろうとしたけど

虎太朗が美鈴の周りをうろちょろしてるから

俺は美鈴の横には行けなくて

結局後ろを歩いていた。


「あ、お前らも手伝えよー!」


離れに戻ると

隼也が食器を運んでた。

そんな姿初めて見たから


「おい、なにとってんだよ。」


写メをとっといた。


「珍しいもんが撮れたわ。」


「バカにしてんなよ。」


「私にも送って~」


「おう。」


「二人とも楽しそうに言ってねーで

早く手伝えよ。」


「はは、ごめんごめん。」


そういって手伝いにいく美鈴を横目に

俺と社長は椅子へ座った。


「手伝う気0だな。」


そう言いながら

長曽我部さんが来た。


「だって俺、

長曽我部さんの倍以上

この世界にいますからね。

長曽我部さん、

他の芸歴18年の人には

手伝わせないじゃないですか。」


と笑いながら冗談を言うと


「今はプライベートだろ?」


すげー怖い笑顔を向けられた。


「………はいはい。」



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