居場所をください。



そして部屋に戻り、

貴也がお風呂の準備をしてくれてるから

私はパソコン開いて曲名を考えていた。


「仕事?」


「あー、うん。

ほら、さっき曲名がまだってやつ。

どうしよっかなーと思って。」


私がパソコンの前で頭を抱えていると

貴也が隣に座りパソコンを覗きこんできて


「タイムカプセル」


と、一言だけいった。


「……え?」


「だから曲名。

タイムカプセルっぽいじゃん。

未来への自分への手紙っぽくて」


「あぁ、なるほど!

"手紙"って曲名はすでにあるし、悩んでたの。

タイムカプセルにしよっと。」


私はファイルのタイトルにタイムカプセルといれ、

長曽我部さんへ送信した。


「これでよし、っと。

あ、ついでに旅行のことも話せばよかった。」


「あぁ、俺がもう話した。

電話でだけど。

そしたら探してくれるって。」


「ほんと?よかったー。

本当に頼れるマネージャーだよ。」


なんでも押し付けちゃって悪いけどね。

忙しいのに。



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