居場所をください。



「あの、どうして私の住んでるところ

夏音が知ってるの?」


とりあえず気になったことを聞いてみた。


「そんなの、調べたからに決まってるじゃん。」


「調べたって、どうやって?」


その質問に、夏音からの返答はなかった。


…って、私時間ないんだった。

高橋にキレられる。


「あのー、私ちょっと急いでて…

だから手短にお願い。」


私がそういうと

夏音は振り返って私に懐かしい

可愛い笑顔を見せた。


「大丈夫だよ。

すぐ終わるから。」


「………え?」


すぐ終わらせるから…って?

話が?


………意味不明。


と、思った瞬間


「…っ!」


突然腕を引っ張られた。


「え、ちょ…なに!?」


「静かにしろよ。」


と、今度はなにかを口の中に入れられ、

私は意識が朦朧としてきて

足がふらついたまま、車に乗せられた。


「か、のん…」


楽しそうに笑う、夏音の笑顔を見ながら。



< 3,667 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop