居場所をください。



とりあえず私は亜樹をつれて

リビングへいくことにした。


「あら、美鈴ちゃん起きた?」


「うん、寝過ぎちゃった。」


「それだけ疲れてるのよ。

それよりちょうどよかった。

亜樹、みりん買ってきて。」


「はぁ?俺ー?

ここの居候に頼めよ。」


「あんたねぇ、

昨日あんなことがあった女の子を

夜に一人で出歩かせる気?」


「はは、平気だよ。

いいよ、私行ってくるよ?」


「さすが美鈴ちゃんねぇ!」


「…………ったく、仕方ねーな。

行けばいいんだろ?」


亜樹はそういって

おばさんの財布を奪っていったから


「あ、待って~!」


私も追いかけた。


「なんだよ。」


「私も行く。」


「はぁ?待ってろよ。

撮られたらどうすんだよ。」


「大丈夫だよ。

今日のブログに亜樹出すから。」


「は?ぜってー無理。」


「いいじゃん。

あとでおばさんもいれて写メね。

もう決定事項でーす。」


「却下。」


「仕方ない、お菓子買ってあげるから。」


「ガキ扱いしてんじゃねぇ。」


ふーん、いいもんね。

勝手に撮って勝手に載せてやる。ふん。



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