居場所をください。



「お待たせしました!」


「あぁ、美鈴。

頼まれてたマイク、できた。」


そういう長曽我部さんの手には

白く輝くマイク。


「おー、すごい。キレイ。」


「ところで瞬は?」


「瞬ならスクールがあるからって

夕方帰ってったよ。」


「あー、今日は土曜か…」


もうみんな大忙しだからね。


「まぁいいわ。

明日美鈴、歌番組の収録だろ。

歌う曲はBestfriendでいく。

録音で、ハモりは美鈴の声だから。

来週の生は久しぶりにFor youな。

明日も来週も本番前にレッスン入れたから

さらにハードになるから。」


「うぇー、頑張ります。」


「それと、クリスマススペシャルで

こっちは美鈴、収録でいくけど

これも来週中にとるから。

クリスマスってことでLOVEな。」


ひゃー、いろんな曲歌うな…

レッスン力入れないと。


「とにかく、もうベスト発売だし

レコード会社も大忙しだけど

美鈴もかなり仕事来てるから

年越すまでかなりハードだし

寝られるときは寝ておけよ。」


「ほーい。」



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