居場所をください。



「スタンバイお願いします!」


私たちも仕事モード。

さっさと終わらせてご飯食べたいお腹すいた。


この撮影は17時から。

なんとも時間が微妙なんだ。


「ではシーン1-1、よーい、スタート!」



私は隼也と手を繋ぎ、笑い合う。


音声はとっていないから

隼也が本当に変なことをいったりして

私を笑わせてくる。


ひとつのシーンでも何回も何回も

いろんな角度で撮影をする。



そしてやっとシーン1が終わった。



「10分休憩しまーす!」


ふぅ、疲れた。

でも隼也とだと気が楽だ。


「美鈴、お疲れ。」


隼也がコーヒーを持ってきた。


「ありがと。

隼也もね。もう笑いすぎて疲れたよ。」


「美鈴、明るくなったな。」


「あ、うん。そうかも。

終わったらご飯いかない?

詳しく話すし。」


「おう、いーよ。」


私たちは休憩中もおしゃべりして過ごした。


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