居場所をください。



うわー、もう23時過ぎてるよ。

眠い~。


「マンションついた。お疲れ。」


「お疲れさまでーす。」


私は車を降りてマンションに入った。


「あれ、また貴也。

なにしてんの、そんなとこで。」


貴也はまたロビーのソファにいた。

この人こんなとこに変装なしでいて平気なのかな。


「遅かったな。」


「え?まぁ9時まで生だったし。」


「まぁ見てたけど。」


「え、そうなの?

っていうか私に用事?」


「………隼也と付き合ってんの?」


「はは、またそれか。

付き合ってないよー。

かといって宣伝のためでもないけどね。

長曽我部さんとの関係とか話すために

ご飯誘ったの。そこを撮られた。」


「ふーん、なるほどね。」


「貴也は赤堀さんとの交際順調ですか。」


「ふざけてんのか。」


「はは、ごめんごめん。

ってか部屋行かないの?

もうすぐ日付変わるよ?」


「だな。寝ねーと。」



私たちはそれぞれ部屋に戻った。


< 481 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop