居場所をください。



「よろしくお願いします。」


会議室には長曽我部さんもいた。

まぁこの人打ち合わせのときはいつもいるけど。

何気に偉い人みたいだし。


それから衣装だの

ダンスについてだの

いろいろ話していると

長曽我部さんのスマホが鳴った。


「悪い。」


そういって立ち上がり部屋の隅で電話に出た。


「俺。

……………は?なんで?


……………はいはい。」


そういって長曽我部さんはテレビをつけた。



「……………え…。」


テレビには藍子が映っていた。


「美鈴、知り合いか?」


「施設で同室だった。」


嫌な予感しかしないのは私だけ…?


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