未来が見えない『Previously invisible』

✜✜ 凪・蓮夫妻


(凪は、琴音の職場の同僚、
        夫の蓮は、警視正)

凪は、電話を切ってからも
琴音さんの事を考えていた。

だから、旦那様が帰って来たのも
気づいてなかった‥‥

「凪、どうした?」
「きゃっ」
「俺だ、大丈夫か?」
「はっ、はい、ごめんなさい。
気づかずに‥‥
蓮さん、おかえりなさい。」
と、言った。

「ああ、ただいま。
なにか、あったのか?」
「いえ、なんでもありません。
食事の準備しますね。
蓮さんは、着替えて下さい。」
と、言った。

蓮が、着替えて戻ると
食事の準備は出来ていて
二人で食べた。
だが、やはり凪は、
心ここにあらずのようだ。

俺は、先に風呂に入り
凪が、上がってきてから
凪を抱き締めて
キスをした。
「凪、話せ。」
「蓮さん、疲れているのに
ごめんなさい。
訊いて貰って良いですか?」
と、言ってから
「いつも、話している
琴音さんの弟さんから
先程、電話があったの
琴音さんが、倒れて入院したから
しばらく、仕事を休むと。」

「倒れた?病気か?
病院にいるなら、心配ないだろ?」
と、言う俺に
「そうなんですが・・・病院名を聞いても
教えてくれなかったの。
いま、意識がないからと。」
「それなら、落ち着いたら
連絡あるだろう。」

「そうなんだけど‥‥」

「なんだ?まだ、何かあるのか?」

「はい。
それが‥‥琴音さんから
口止めされていたのだけど
琴音さん、腕に凄い痣があったの
それを見た私に、心配ないから
誰にも言わないでって、頼むの。
でも、本当に凄い痣でね。
それが、何か関係あるんじゃないかと
琴音さんには、月紫ちゃんという
三歳のお子さんもいるし
入院したら、大変じゃないかと。」

「もし、凪がいうように
DVなら、警察に連絡が入る。
調べてみる。
琴音さんの名字は?」

「秋山です。
秋山大悟代議士の奥様です。」

「秋山、大悟代議士ね。
わかった、ちょっとまて。」
と、言ってリビングから出た。
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