未来が見えない『Previously invisible』
私は、大学の恩師である
泉先生の所にいたことを話した。

月紫は、アルバムを大雅達に見せて
いるときに、それを思い出し
大学に行き、先生の住所を調べて
尋ねて来た。
と、話したら

樹は、
「大学のピアノ科の先生?
月紫、よくわかったな。」
と、言うと
「ママは、五十嵐のおじいさん、
おばあさんを信頼してなくて
なにか、大きな事があると
泉先生に頼っていた
と、話していたのを思い出したの。
パパ、素敵な人なんだよ。
お家もすてきだった。」
「そう、今度、お礼に行こう。」
と、言ってくれた。

「ピアノの練習怠っていると
叱られちゃった。」
と、言うと
「「ママも、叱られるんだね。」」
と、大雅と弦。
「そうよ、おっかない先生なんだから
でもね、怠っていたぶん
良い子育てをしていたな。
って、誉めてもらった。」
と、話すと
皆、笑っていた。

中々、子供達は、
琴音から、離れずに
色々話していたから
俺は、両親、蓮、真、匠君に
電話をして、琴音が
無事に帰って来たことを話した。

皆、喜んでくれていたが
由依ちゃんだけは、怒っていて
文句言ってやるから
と、後で騒いでいた。
凪ちゃんは、泣いて喜んでくれた。

父さんと母さんは、
今日は、家族水入らずで
過ごしなさい。
と、言ってくれた。

俺が、リビングに戻ると
大雅と弦は、琴音の膝を半分ずつにして
寝ていた。
月紫は、お風呂に入ったらしい。

月紫にやられたな。
俺のフライトの時間が
よく、わかったな
と、思っていたんだ。

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