゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚



みんなの優しさ、

みんなとの絆、友情……


全部があたしを守ってくれてるみたいだった。


♪~♪~♪~♪


また携帯が鳴った。


『もし─────』


『未亜っ!!!!!
こんのドアホっっ!!!!』


耳に怒鳴り声が響いた。


『悠のトコに辿り着く前になに拉致られてんだよっ!!!』


冬夜……


『ゴメッ……』


『未亜!!お前言うんだろ?
悠に…ちゃんと伝えんだろ?』


『…うん。』


『だったら…だったら!!
だったらくたばんじゃねぇぞ!!!!』


冬夜……

何でそんな優しいのよ!!

さっきあたしにフラれたばっかのくせに……

『俺様をフったんだから、ちゃんと根性見せろよな!!!!』

バカっ……

あたし…悠と出会ってなかったらアンタと付き合ってたかもしれない…


アンタ…イイ男だよ…


『わかったな?!』


『うんっ……』


『よし。悠が行くまでがんばれよっっ!!!!!』



ツーツーツーツーツー


冬夜…ありがとう……


友達としてだけど、大好きだよ……


本当にありが……ん?


あれ…今…今冬夜何て言った…?


“悠が行くまでがんばれよっっ!!!!!”



は、悠が行くまでって……


「は、悠…来るの……?」


悠が…助けに…?

あ、あたしを……?


悠が…………


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