君に捧げた7年間
それから、私は湖宇とメールのやり取りをするようになった。







二年生のクラスにはあまり慣れないが、先生がとても良く、気を許すことが出来ていた。

しかし、案の定というかのようにクラスでの交友関係は広がってはいなかった。




愛海は隣のクラスのため、休み時間に様子を見に来てくれる。
愛海の笑顔はとてつもないパワーがあるんだと毎日感じていた。



そしてもちろん、湖宇と同じクラスでもない。
登下校時にたまに挨拶をする程度だった。

メールのやり取りをして行くうちに知ったことだが、私と湖宇の家は道路を挟んで向かい側だった。


『めっちゃ家近いな』
『びっくりした』
『今度遊びに来いよ、ゲームしよう』
『そうだね』

そんな簡単な流れだった。
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