フレッシュ! 学園のアイドル!
北澤琉瑠奈の上から目線
 次の日、芽琉香が私たちと語り合っていた時だった。

「芽琉香もコンテストに出るんだー?」

 げげ!

 この声は!

 振り返ると、腕組みをして仁王立ちしている女のコの姿がそこに有った。

「琉瑠奈!」

 2年B組のクラスになっていた北澤琉瑠奈さんである。
 私たちの会話を聞いていたのかな?

「信じられないなー。どうかしているんじゃなーい?」

 どうかしているんじゃなーいと言われて不機嫌な芽琉香の所へ歩み寄る北澤さん。

 芽琉香の顔をジロジロと眺め始めた。
 これには芽琉香、余計に不機嫌になる。

「何よ?」
「私の仲間から色々と聞いたわよ、アンタの事」
「私の事?」
「木之元芽琉香、2年D組所属。
 小柄ながらまあまあのスタイル。
 可愛くてチャーミング。笑顔がステキで頑張り屋。でもドジなところも有りだし、ちょっとオツムのネジが外れたような変わったコ。1年の時と変わらないわねぇー」
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