香りから始まる恋はいかがですか?


わたしは
智史さんから預かった鍵を
大切にしまい、

自宅の
掃除や洗濯を済ませました。

・・・まだ9時。

早く起きて行動したので、
何もかもが
早く済ませることができました。

少しゆっくりしようと
リビングのラグの上に
腰を下ろすと、

昨日からのことを
思い返しておりました。

彼から告白されて
やんわり断ろうとしたら
それを許してくれなくて

申し訳ない気持ちから
ちっちゃい子どもみたいに
大泣きして。

そしてその先にいっぱいの
幸せが待っていてくれたので
彼がわたしを捕まえてくれて
感謝しています。

でも・・・
わたし、ズルいんです。

まだ彼に気持ちを
伝えていないんですもん。


『あなたが好きです』と言える
勇気をわたしにください。
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