香りから始まる恋はいかがですか?

「洗濯して、
クローゼットに収納したら、
なくなっちゃいましたよ?」

と当たり前のことを答えたら

「うっそ!」と慌てて
クローゼットに向かったので

なにか、まずかったかな・・
と思って
彼の後についていくと、

「ほ・・・ホントだ・・
って、まだココにも
物が入れられるんだな。

夏、凄いな・・・」

「えっ!?」

「いやーすごいすごい!」
と言って、

わたしの両脇を支えて
小さい子を高い高いするみたく
わたしを持ち上げちゃったんです。


あっ・・・足が浮いてますって!

この歳で、コレは
非常に恥ずかしいですっ!

「さ・・智史さん!
恥ずかしいですって」

って
真っ赤になった顔で伝えると

「あっ!ごめんごめん、
つい感動して、高い高いしちまった」
って。

< 114 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop