香りから始まる恋はいかがですか?
挨拶に行ってみます


夏の引っ越しは、
まだ完全には
終わっていないが、

あれから時間をみつけて
少しづつ彼女の荷物を
俺の自宅に運びこみ
一緒に住み始めている。

2人とも働いているのだから
俺も何か家のことをやらなきゃ
と思い、

彼女に水回りの掃除の仕方を
教わりながら、やってみている。

まだまだ
彼女には及ばないけど。

彼女は一人暮らしの時より
楽しちゃってます、

と喜んでくれたが

その代わり、俺は毎日
彼女が作ってくれる料理を
美味しくいただけてるのだから、
幸せだよ、と伝えると、

彼女は
嬉しそうにするんだ。

そうして
3週間が過ぎた週末土曜日、

俺は彼女と
彼女のお姉さんのところに
向かっている。

カーナビに住所を入れ
彼女が助手席に
座っていてくれてるのだが、
どうにも落ち着かない。

いままで
適当に生きてきた俺が
果たして
彼女の家族に挨拶なんて
出来るのだろうか、

緊張しっぱなしで、
ハンドルを握ってる手が冷たい。
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