香りから始まる恋はいかがですか?
初めての感覚と感情・・・愛おしい


風呂を済ませて
リビングで夏を待つ。

夏が風呂から
あがってくるのを

見計らって、
カフェオレを淹れてると
彼女は、髪の毛を
タオルで乾かしながら
ソファに腰を下ろした。

俺が、カフェオレの入った
カップを渡し、となりに座ると

彼女は嬉しそうに
「ありがとうございます」と。

一口飲んだところで
俺は切り出した。

「夏、話がある」
といい、
俺の膝の上に来い

と目配せをした。


彼女は
カップをテーブルにおき、
少しはずかしそうに、

「お話ってなんですか?」
といい、

足を揃えたまま、
俺の膝の上に横座りをした。
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