香りから始まる恋はいかがですか?


夏が落ち着くのを待って
俺はさっちゃんと
席を交代してもらい、
俺は夏の手を握りながら

あの女とのことを事細かく話した。

彼女は、
そこまで聞きたくなかった
かもしれないが、これ以上、
彼女に嘘はつきたくなかった。

長谷川部長に相談して、
手を切ってもらったことも
全て話をした。

すると安藤は

「あぁ・・・あの狸おやじに
お前も狙われたのね・・
有名だったじゃないか!
知らなかったのか・・・?

でも、
なっちゃんを裏切ってまで
することだったのかねー

早く俺にでも相談しろよ!!」
と呆れながらも怒っていた。

夏は、
奴とキスをしたところまでは
見ていたらしいが、そのあと
俺が嘔吐していたことまでは
知らなかったらしい。

するとさっちゃんは

「キスして
嘔吐したくなるような相手って、
どんなひどい女よ・・・」と呆れていた。
< 223 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop