香りから始まる恋はいかがですか?


俺が自宅玄関の前で
鍵を開けると

彼女は少し戸惑って
中に入ろうとしない。

「夏・・・どうした?」
と聞くと

「えっと・・・わたし
入っていいの・・・かな?」と。

「当たり前だろ、
夏が帰ってくる場所は
ここだから!」と言い、

彼女の腕を少し引っ張り、
中に引き入れた。

彼女は持って行った荷物を
片付け、

俺はその間に風呂を用意し、
夏に先に入るように促した。
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