香りから始まる恋はいかがですか?

「おじゃまします・・」
と俺の後についてくる彼女。

「どうぞ、ホント
散らかってるから・・・」
と言いつつ

脱ぎ捨ててあった
部屋着や靴下をかき集め、

テーブルには
飲んだままの空き缶や
つまみの空き袋。

洗濯機に放り込んだり
ゴミ箱に捨てたり
分別していると

それを見て夏は、
何も言わずに
手伝ってくれていた。

うげっ!!
ソファーにパンツ・・・

はぁ・・・遅かった、
彼女が先に気が付き
ささっと回収して
洗濯機に入れてくれた。

うぐっ・・・

俺が
先に気が付きたかった。

なんの抵抗もなく
俺のパンツを・・・

ちょっと感動する。

そうこうしているうちに
部屋はみるみるうちに
綺麗になっていき、

シンクにおいてあった
洗い物も彼女が丁寧に
洗ってくれていた。


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