婚約者は高校生



俺が今停まっているコインパーキングから見えるのは彼女の通う学校、星陵学園。

お金持ちの子女が通う歴史ある学校だ。


そして只今の時刻は3時30分。

授業を終えた学生たちが下校する時間だ。

そう、二番目は彼女の出待ちをするということだ。


お祖父様は彼女の携番こそ知らなかったが、学校は知っていた。

見合いの際に渡された略歴にでも書いてあったのだろう。


それにしても、たかだか封筒ひとつに俺がここまで足を運ばなければならないとはな。

まあいい。
どうせこれで彼女に会うのも最後だ。

彼女には悪いが、帰ったら付き合いを断る電話を入れよう。



「よし、行くか」



俺は封筒を手にすると学校の門の前まで歩いていった。

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