御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
「・・・・さっきは大人げないことで怒って悪かったよ。これは・・その
お詫びっていうか・・・・好きな方選んでよ」

うわ~~妄想に似ている。

でも全然ラブラブ感がない。

「私は…どちらでもいいよ。っていうか・・・私も言い過ぎた。
あんなこと本当は言うつもりなかったんだけど・・・・カッとなると
言わなくてもいいことまで言っちゃって」

すると鈴城君がクスクスと笑い出した。

「鈴城君?」

「フフフッ・・・ごめん。思いだしてね」

「何を?」

「君が居酒屋で友達に俺の悪口を言っていた事を」

鈴城君はニヤリと笑った。

あ~~~っ。そうだった・・・あの時ももただ嫌いとだけ言えばよかったものの(本心じゃないけど)

言わなくてもいいことをあれやこれやと・・・

でも余計な事を言った事がきっかけで私達は夫婦になったんだよね。

「ご・・・ごめん。あれはー」

「いいよ。あれのお陰でのあと結婚して、今俺は仕事に集中できてるんだから」

う~~感謝の言葉の様に聞こえるけどきっかけ悪口だからな~~

複雑だよ。
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