恋する気持ち。
まわりが一瞬、シンと静まる。
あたふたしてるのは、私だけ。

そして一人が、口を開く。

「ありえないんだけど………」


それを合図にまわりが一斉に騒ぎ出す。


「ねぇ!ちょっと!あの噂知らないわけじゃないでしょ!?」

「なんでよりによって、山井さん!?」

「ひょっとして、美波さんダメンズ好き!?」


好き勝手みんな、山井さんの事を否定する。
私はちょっとだけムッとしながら反論する。


「噂は噂でしょ。山井さん、いい人だって私は思ってるけど。」


そう言って残りの梅酒サワーを一気に流し込む。


「すみませんっ!!梅酒っ!ロックで!濃いめにしてくださいっ!!」


それからも、まわりのBA達とすずは、山井さんの事で散々盛り上がり、その後は須賀の事で盛り上がり。


私はなんとなく、面白くなくて一人でずっとお酒を飲んでいた。
明日は、休みだってことで気が緩んでついつい飲みすぎてしまった。



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