好きにさせて




わたしにだって、幼なじみという存在がいる。同じ年で、男の子。

家は隣、生まれた時から一緒。

学校も同じ、高校ではクラスが別だけど。


この漫画と同じようにわたしも恋をしてた。違うのは、わたしの場合片想いということだけ。


今は何ともないけどさ。

また、思い出す“好きじゃない”の言葉。


一週間前に元彼にも言われたそれはわたしの中じゃずっと昔からある。


初恋は叶わない、その通りだ。
何度も何度もわたしは幼なじみに告白した。

漫画の主人公みたいにいろんな不安もあっただろう、だけど何があってもわたしの幼なじみは幼なじみなのだ。

それが変わることはないのだ。どんなにわたしだけが恋心を抱こうとも。


苦しいくらいに。



だから、今でも変わらない。
幼なじみの関係なんて。




「なんでそのベタな設定の漫画が売れているか知ってる?両想いのくせに最後は結ばれないからだよ、虚しいくらいに」



「……え」



いや、なんでこの男はネタバレしちゃってくれてんの?!は?わたしまだ最後まで読んでないんだけど!?



「もしかして最後まで読んでなかった?」


「うん」



ふざけんなよてめぇ。






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