ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~



「いっぱいあるんだね〜!」


店に着いた苺ちゃんは、思ったよりもたくさんある腕時計をキョロキョロと見渡しながら感心している様子。


「どんな感じのがいいの?」

「んー、やっぱりオシャレなのがいいかな。」


オシャレね〜。
そもそも、誰にあげるんだ?

それによってまた変わってくんだろ。
お父さんとか…か?


「これは?無難にオシャレだぞ。」


そう言って指差すのは、黒を基調にした落ち着いた雰囲気の腕時計。


「んー、シンプルすぎるかな。…学校にも付けていけるくらい派手な可愛いやつがいい。」


いやいや、学校に付けてくなら無難にシンプルにしろよ。

ってか、相手 学生?ってことは好きなやつへのプレゼントってことか?
< 17 / 68 >

この作品をシェア

pagetop