変わらないモノ…
変化…
季節が変わって冬になったが捜し物は見つかっていない。
 
 
 
 
 
仕事が終わり部屋で休んでいた。
ドアを叩く音がしたので返事をする。
すると「ちょっといい?」と言ってコウちゃんが入って来た。
 
コウちゃんがベッドに座り黙っている。
 
『なしたのぉ~?』
急かすように聞いた。
 
「俺さ、北海道に帰ろうと思ってるんだ。」
うつむきながら答えた。


私は時間が止まったように動けずにいた。
 
「森?」
顔を覗き込む。
 
『あ!…うん。』
言葉が続かない。
 
「北海道に戻ってまた一から探し始めようと思ったんだ」
諭すように言った。
 
『うん…』
納得なんてできなかったけど嫌だと言うこともできなかった。
 
コウちゃんが部屋を出て行ってからも動くことはできなくてただ床を見つめていた。

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