変わらないモノ…
灰色…
あの後の記憶は曖昧だ。
 
気づくと見慣れた部屋にいた。
起き上がり部屋を出る。
リビングからはテレビの音が聞こえる。
 
『コウちゃん…』
ソファに座ってる人に話しかけた。
 
「あ、森おはよう。腹減ってない?」
いつものコウちゃん。
 
私は首を横に振って部屋に戻ろうとした。
 
「森!ルールを破るな」
突然、怒鳴り声が聞こえた。
それを無視して戻ろうとしたが腕を掴まれて体制を崩した。

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