私と彼の距離
いつから気になっていたんだろうか――...
多分あのときからだな......


『 こんにちは!同じ図書委員の元杉心愛です!』

『 あぁ......。』

『 えっと...何の本読んでるんですか?』

『 ん?これはあそこの本棚にある探偵もののやつだ...。』

『 あっ!これ知ってます!有名な作家さんが書いてる新しい探偵小説ですよね!』

『 君も知ってるのか?』

『 はい!私もこの先生の話好きです。』

『 なら...この本貸そうか?』

『 いえ!読み終えてからいいです!それまで今読んでるのを読み終えておきます。』

『 そうか......。』

最初は本の趣味があって話せることがとても楽しかったんだ――...

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