龍神のとりこ
コハクの中に苛立ちが渦巻いていた。


このままでは、、、くそ、

どうすればシオウからトーコを守れる、


今俺に龍神の力があれば、、


くそ、、くそ、、




焦り、苛立つコハクの首筋に温かいものが触れた。

トーコの腕が首筋にそっと巻かれ、ぎゅぅっと抱きついてきた。

スピードを緩めた。
「怖いか?」



トーコはコハクの首筋に顔を埋めている。
表情は見えない。






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