龍神のとりこ
4.龍神の力
「な、なに、、今の、、」
トーコはしがみついたそのままの格好で口をぽかんと開けていた。

確かに獰猛な獣たちに囲まれ、飛びかかってきたはずだった。

トーコは怖さでぎゅっと目を閉じてしまっていた。なのに、、

一瞬、風が舞い上がったようなのを感じて
目を開けた時には、獣たちが尻尾を巻いて逃げていくところだった。

「どうして?なんで逃げて行ったの?!」
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