終わらない英雄の記憶
王子に仕える少女
トントン。


机に指を当て音を立てているフィン、いや今は鬼である。



「フィン王子、マディーも反省しているようですしこれくらいで……」



「タユは黙ってろ」



只今フィンの大きな部屋でお説教を食らってます、マディーです。



メイドの仕事をサボってはいないが、フィンに呼び出され仕事は一時中断。



フィンの座る椅子の前で、かれこれ2時間正座とお説教。



終わる気配が全くしませんね。



「どうして昨日は舞踏会に出なかった」



「体が悲鳴を上げていたので、タユさんに仕事を変わってもらい休みました」
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