だから放っておけねーんだよ。







「よしっ、完成。」







私たちはまたその泥だんごを、秘密基地に置いた。








「俺のが一番上出来だな。」








「いや、私の方こそ!」







「お前のヒビ入ってんじゃん。」








「芸術よ!」








昔もこうやって自分の出来栄えを自慢しあったっけ。








私は旭の後ろで、ひっそりと祈った。








また二人で来れますように。








< 245 / 304 >

この作品をシェア

pagetop