だから放っておけねーんだよ。

このトキメキは暑さのせい。








時は過ぎ、もうすぐ夏休みがやってくる。







校内は冬服から夏服へと更衣し、暑い日が続いていた。







「おっはよー!琳!」







「おはよ、葉月!ねぇ聞いた??ってもう知ってるか。」







「えっどうしたの?なになに?知らないよ?」







「知らないの?星野くんのことだよ?」






旭?








「旭のこと?ううん。何も知らない。」








すると、琳は私の腕を掴んで廊下に連れ出した。






そして、私に耳打ちする。






「…星野くん、1組の子と付き合ってるんだって」







「えっ…旭が?ウソ。」







「今、クラスはその話題で持ちきりだよ。もう葉月は知ってるかと思ってた。」







「そ、そうなんだ…」







べ、べつに誰と付き合おうが知ったこっちゃないけどね。







「あんま驚かないね?」






「いやだって…あいつがどうしようがどうでもいいって感じ。」







「てっきり星野くんは葉月のことが好きだと思ってたのになぁ〜。」







< 59 / 304 >

この作品をシェア

pagetop